園ブログ

保育の計画とは

保育理念に基づいて、各年齢を把握した上で、地域の実態、保護者のニーズ、家庭の状況を考慮し、保育の計画を立て、大切な乳幼児期の一人ひとりの育ちの過程をどう捉えるかを考えながら職員間で日々話し合い、共通理解を深めております。

また、最も大切なことは、子どもたちの姿を見て、何を求めているのかを読みとり、それに沿ってどのような経験をするといいのか、個人差をしつかり考慮しながら“つながり”のある保育の計画を考えています。

  • 子どもの発達についての
    共通理解

  • 金田の保育目標に関する
    総合的理解

  • 保育のねらい、経験内容、
    配慮事項の設定

子どもたちは、それぞれにさまざまな可能性を秘めて、この世に生を受けます。
その可能性の芽を一つひとつ引き出してあげるには、何よりも「基本的信頼感」が必要です。
ご家庭はもちろんのこと、保育園でもまずはたっぷりと愛清を注ぐこと。
愛の中で子どもの心と大人の心がつながり、信頼関係が生まれ、発達しようとするエネルギーとなってきます。

私たちすべての大人に、子どもが「愛されている」と実感できる関わりが求められます。
この時期の子どもたちは、自らの意思を表現する力が希薄です。
しかし実際に身体機能はめざましい発達を遂げます。
保育士には、子どもの思い、状態を積極的に汲み取ってゆく姿勢が大切な時期でもあります。

意思表示はできなくても、つねに何かを求めている乳幼児期

保育士には、積極的に子どもを理解しようとする姿勢が要求されます。

3歳までの育ちの中で、子どもは歩き始め、手を使い、言葉を話すようになります。 運動機能や言語機能は、人生のいかなる時期よりもめざましい発達を遂げます。 育ちとともに、目の前に開かれた未知の世界の探索行動に心をそそられ、身近な人や身の回りにある物に自発的に働きかけていきます。

  • こんにちは! かわいさいっぱいの
    0歳~6ヶ月

    少しずつ動けるように

    • そばを歩く人を目で追う
    • あやすと声を出して笑う
    • 手指はほとんど開いている
    • ガラガラを持たせると少しの間握って遊ぷ
    • 腹ばいにすると少しの間顔を上げる
    • 首がすわる
    • お母さんの声にふりむく
    • 哺語を発する
  • 生きている喜びを体で感じる
    6ヶ月~1歳3ヶ月

    心地いいなのシグナルと人見知り

    • お座りが出来るようになる
    • 寝返りが出来る
    • 立たせると足をついて、体重を支える
    • 何か欲しいものがあると声を出して要求する
    • 食卓をかき回すようになる
    • 物を落として、落ちたほうをのぞく
    • 欲しいものに対し、手を伸ばしてつかむ
    • 人見知りがはじまる
    • 周囲に対する関心がより高まる
  • 歩くの大好き!いたずら大好き!の
    1歳3ヶ月~2歳

    自分でやりたい、なんでも興味津々

    • 転ばないで歩ける
    • 絵本を見て知っているものを指さす
    • 鉛筆でなぐり描きをする
    • ガラガラを持たせると少しの間握って遊ぷ
    • 茶わんを口に持っていきじょうずに飲む
    • 少しは自分で食べるが、こぼす
    • 一人遊びができるようになってくる
    • 「パパ」「ママ」など意味のある単語を言える
    • 名前を呼ぶと振り向く
  • 何でも自分で! イヤイヤ! の
    2歳

    • 速くはないが、転ばないで走ることができる
    • つまさきで歩くことができる
    • はさみで切ることが出来るようになる
    • 衣服の着脱を自分でやろうとする
    • 大便と小便の区別を言葉で言えるようになる
    • 自我が芽生え、何でも「自分で」「自分で」と言う
    • 簡単な手伝いをしたがる
    • 記憶が長くなり、昨日あったことを覚えている
    • 簡単な質問に答えることができる(「パパどこ?」「カイシャ」)

この時期は、想像力や感性を育む時期でもあります。
保育士にとって大事な視点は、まず見守ってあげること。
できたことを大いに認めて、次のやってみようという意欲や自信を持たせてあげることです。
さらに友だちとの関わり合いの中で、ぶつかり合い、葛藤も生じます。
すべて成長の証、子どもの気持ちに寄り添いつつゆっくり思いを受け止めます。

心の変化を理解し、共に分かち合う。
大人は子どもに寄り添い、
そっと背中を押してあげる心配りをすべき時期です。

これまでは大人に頼り、大人との関係を中心に行動してきた子どもが、このころからは一人の独立した存在として行動しようとし、4歳頃になると自分と他人との区別も出来てきて、自我がよりはっきりしてきます。生活習慣は自立へ向かい、運動機能はますます伸び、自信がつくとともに、予想や見通しを立てる能力が育ってきます。

  • 自分でできたよ!見てみて!の3歳

    なんで~、どうして~

    • 階段を2・3段飛び降りられる
    • 片足でケンケンが出来る
    • 砂山やトンネルが作れる
    • ハサミを使って紙を切り抜く
    • トイレでの排泄が自立できるようになる
    • 箸を使って食べられるようになる
    • 自分たちだけに通じるルールを作って遊ぷ
    • 「自分で」「やって」という自立と甘えが共存する
    • 800~1000の言葉が身に付く
    • 「なぜ?」という質問が増える
  • 友だちって楽しい!の4歳

    お兄ちゃん、お姉ちゃんの誇り

    • スキップが出来る
    • 鉄棒などにぶら下がれる
    • ボタンどめが出来る
    • 睡眠のリズムが出来上がってくる
    • 食事、排泄、着脱が自立できるようになる
    • ルールを守って遊ぼうとする
    • 人にどう見られているかを気にするようになる
    • 園であった事を話したりできる
    • 言葉で話し合う事が出来るようになる
  • じぶんで考え、じぷんで行動!の5歳

    自分たちでトラブルも解決

    • 縄跳び等が出来るようになる
    • 絵を描く時、後姿には目や鼻がない事が分かる
    • 文字が書けるようになる
    • 10くらいまでの数を数えなくても分かる
    • 食事、排泄、着脱といった日常生活がほぼ自分だけで出来るようになる
    • 友だちのしている事が気になる
    • 嫉妬の感情が前面に出てくる
    • 自分の気持ちを言葉で伝えられるようになる
    • 「昨日」「今日」「明日」といった時間の概念が育つ
  • 自信たっぷり小学校へ!の6歳

    自分の人生を自分で切り拓いてゆくための社会カ

    • 乳歯が生え終わり、永久歯に生え変わる子もいる
    • 物を投げてかごなどに上手く入れる事が出来る
    • 歯ブラシを使って歯を磨ける
    • タオルを使って顔を拭ける
    • 衣服の調節が必要に応じて出来る
    • 排泄の後始末が自分でできる
    • 相手の気持ちを想像出来るようになる
    • 友達の頑張った所を認められるようになる
    • ほとんどの子が平仮名を読めるようになる
    • 話し合いによってトラブルを解決しようとする

「環境」とは子どもたちをとりまく人、生物、場所、時間、雰囲気など全てを意味します。子どもたちと直接的な関わりを持ち、一人ひとりの子どもの育ちにとって、とても意味のあるものです。「人は環境をつくり、環境は人をつくる」とも言われ、人間形成の上で「環境」が人に及ぽす影響力はとても大きいのです。特に子どもたちは、発達期にあるだけに、その影響力は計り知れないものがあります。
つまり、「環境」は成長を促す大事なカギなのです。

人は環境によって育つもの。

子どもにとって必要な環墳

保育園は、子どもたちが成長と共に活動の範囲を広めていき、社会性を身につけていく重要な時期に生活時間の大半を過ごす場です。くつろいだ家庭的な雰囲気のある環境で、子ども一人ひとりの生命が守られ、情緒の安定が図られること、また、一人ひとりの色々な可能性を引き出せるような場でありたいと考えています。環境は大きく4つに分けることができます

  • 施設や遊具などの
    物的環境

  • 地域や
    社会の事象などの
    社会環境

  • 人、物、場が相互に
    関連して作り出す
    自然環境

  • 保育士や子どもなどの
    人的環境

子どもは遊びが大好きです。棒切れ一本に情熱をかけて遊ぶ子どもたち…
子どもにとって「あそび」とは子どもの生活そのもの…この原点を大切にしたいです。
あそびによって五感が働き、運動機能も発達し、物を作ったり、想像したり、工夫したり、体験から生きるすべが身についてきます。
あそびを通してでしか伸ばせないもの(自分の感情のコントロールや友だちとの関わり方など)や、遊びながら仲間との関わりを深めていき、困難な状況に出会っても対処できる能力を培い、社会の中で生きる喜びや生きる力を育むことにつながります。

子どもたちの成長過程で、遊ぶことを通してしか伸ばせないものが、数多くあります。

例えば、遊びながら仲間との関わり合いを深め、困難な状況への対処能力、心の葛藤との向き合い方を培い、社会の中で人と共に生きることの喜び、生きる力を育みます。子どもにとっては 「遊び」は生活そのもの。遊びの空間づくりは保育園の大切な役割です。

ここは、授乳・排泄・睡眠をはじめとした世話や関わりをしてもらうことで
とても良い気持ちになれたという実感を持たせてあげることが何よりも大切な時期です。
赤ちゃんにとって信頼できる人に甘えるということは、心の健康や発達にとってとても大切なことです。
私たちは、十分な安心感でつつんであげ、心のよりどころとなっていきます。
安心できる一対ーの関係の中で、信頼感・ 安心感・自己肯定感を育てていきます。